IT系企業を目指す方の中には、「Androidアプリの開発をしたい」と思っている方もおられます。スマートフォンが普及を始めて久しく、学生のうちから触れる機会も多いため、身近に感じられることも理由の1つでしょう。そしてもう1つ、開発言語がJavaであるということも、特に本格的なプログラミングの授業を受けた経験がある方にとっては、とっつきやすいと思える一面も持ち合わせています。
Javaは元々C++を基に作られた言語であり、そのC++はC言語を基に作られました。Javaは、C言語の読みやすさを活かしつつ、面倒な手続き(処理をするためのメモリ領域確保・値代入・解放など)を自動化するなど、飛躍的に向上を遂げました。今ではすっかり市民権を獲得し、カーナビやオーディオプレーヤーなど、ハードウェアの内部でもJavaで動いていることがよくあります。
さて、企業の求人には「Androidアプリの開発」といったキーワードが多く見られます。もちろんAndroidアプリの開発案件を持っているからこそですが、1つ頭に入れておいて欲しいことがあります。それは開発言語がJavaであること。システム開発の世界では、あるプロジェクトで人手が不足すると他のプロジェクトから応援要員を調達する、ということが当たり前のように存在します。すなわち、Javaが使えることで、Androidアプリ以外の開発案件に携わる可能性も十分にある、ということにもなります。
だからと言って、必要以上に恐れる必要はありません。むしろAndroid以外の世界も見られることで視野や経験も広がり、一流のエンジニアへの近道にもなるのです。